全世界のDTMerのみなさま すこやかなDTMライフをお過ごしでしょうか?
今回はコンプレッサーについてちょっとお話しようと思います。
コンプレッサー!ん~~難しいですよねー。いまいち効果が分からない。
かかってんの?かかってないの?
みんな使ってるからとりあえずさしておこう!って使ってませんか?
はい。それは私です!(`・ω・´)文句あっか!!
という訳でコンプレッサーとは何なのか?どうやって使ってどういう効果があるのかを
簡単にお話していこうかと思います。
コンプレッサーとは簡単に言うと音を圧縮するエフェクターです。
もっと簡単に言うと、大きな音を小さくするもの。
大抵の楽器は演奏する時、音程、リズム、音の強弱など表現をつけますよね。
これの音の強弱を演奏の後からコントロールできるのがコンプレッサーです。
例えばアコースティックギターをマイクで録音したとします。
ジャーン! E
ナチュラルアコギ
この音をよ~く聴いてみるとおおまかに下記のような順番で音が鳴っていると思います。
ピックが弦にぶつかった音→音程が鳴る→響く→余韻
英語で言うと
アタック→ ディケイ→ サスティーン→ リリース
日本語にすると
攻撃!( `ー´)ノ → 減衰(; ・`д・´) → 維持する(´-ω-`) → 解放(*’▽’)ぱぁ
この中で一番音量が大きくなるのはアタック! そこから音が段々小さくなっていきますが、
この間の差を小さくすることができるのがコンプレッサーです。
差を小さくすると何が良いのか?
まず、強弱が小さくなるので音が整い、聴きやすくなります。それと強弱を小さくすることで
小さくした分ピークからみて余裕ができる為、その分全体の音量も上げることができます。
ということは、これをうまく調整できれば音圧も上がります。
す、凄いじゃん!(;゚д゚)ゴクリ
ただ、だからと言ってやりすぎるとダイナミクスのない音楽になってしまいますので
やりすぎは禁物です。
それではコンプレサーの使い方の話をざっくりしていきます。
基本的なコンプレッサーのつまみはおおまかにこの4つがあります。
スレッショルド、レシオ、アタック、リリース
そのほかに重要な数値はリダクション、アウトプットレベル
一個一個説明していきますね。
①スレッショルド
音が入ってきてどの音量になったらコンプレッサーを効かせるか決める値。
②レシオ
どれくらい音を圧縮させるか決める値。
③アタック
どれくらいの時間をかけてレシオで決めた値に到達させるか決める値。
④リリース
どれくらいの時間をかけて元の音に戻すか決める値。
⑤リダクション
どれくらい圧縮されて小さくなっているかの値。
⑥アウトプットレベル
小さくなった音をどれくらい上げるかの値。
それでは先ほどのアコースティックギターにコンプレッサーをかけていきましょう。
かかり具合を実際に聴いて確認してみてください。
使うコンプレッサーはWAVES Gold のバンドルに入っているあれ。
R-COMPです。このコンプレッサーはどれくらい圧縮されているか
目で見て分かるため、使いやすいのでお奨めです。
がっつりかけた場合
ナチュラルアコギ
コンプがっつりアコギ
コンプレッサーの設定値
スレッショルド11.8、レシオ3.99 アタック0.5、リリース5000、リダクション6
どうでしょう。
アタックを最速、リリース最遅でかけてあります。
アタックが0.5msec(0.0005秒)の速さでレシオ4:1に圧縮されて、リリース時間(圧縮解放時間)も5000msec(5秒)と長い為、
音量が小さくなっていると思います。
これがコンプレッサーです。( ・´ー・`)
ほどほどにかけた場合
ナチュラルアコギ
コンプほどほどアコギ
コンプレッサーの設定値
スレッショルド6.2、レシオ3.99、アタック0.8、リリース50、リダクション4
普通大体このくらいでかけます。
原音からあまり印象を変えずにアタック部分にだけナチュラルにかけているイメージです。
あまり違いが分からないかもしれませんが、このアタックを4dB下げることで4dBの空きが
できるという事になります。それではその4dB分ボリュームを上げてみましょう。
ナチュラルアコギ
4dB上げ
どうでしょう?音量が上がりましたね。でもクリップしないんです。なんでかというと4dB下がったのを上げただけなので
最高音量は変わっていないからです。(。-`ω-)
こんな感じで音を整えることができるのがコンプレッサーです。すごい!(*’▽’)
コンプレサーは非常に奥が深く、ただ音量を小さくするだけではなく、
音のキャラクターを変えたり、音を整えたり、大きくしたり、色々な使い方ができるエフェクトです。
ちょっと効果が分かりにくく、使い方が難しいエフェクトですが、
音作りに欠かせないエフェクトの一つです。
全部説明するととても長くなってしまいますので、この先はまた別の機会に
お話したいと思います。
今回はコンプレッサーとはどのようなエフェクトなのか。
のお話をさせて頂きました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。