イコライザー(EQ)の使い方 ローカット

みなさま、すこやかなDTMライフをお過ごしでしょうか?

今日はイコライザー、略してEQを使ってモコモコミックスからスッキリmixにするローカットの話をしたいと思います。

まず、EQとは何でしょうか?

詳しくは、これ読んでね。 イコライザーとは→wiki

はい。こういうものなんですね。

 

そして、EQ処理の説明をする前に、ちょっと基音と倍音の話をしたいと思います。

早くEQについて教えろよー!(´-ε-`) と思ったみなさん。早まるな!

まずはこれを知っておけば、今後のEQライフにとても役立ちます。

基音とは、その音の元となる音、倍音とは基音の上に倍々で付加されるその音の音色を構成する音です。

全ての音はこの基音と倍音でできております。

それではベースのEを鳴らしてみましょう。

ドゥーン!

ベースE

音声プレーヤー

 

下記はその波形です。

矢印の下がこれが基音41Hzです。それ以上の音は倍音。

 

この場合、倍音は41→82→164と増えていきます。

ちょっと横道にそれますが、ベースを鳴らして面白い事に気が付きました。

基音の41Hz付近の音を聞いてみましょう。

41Hz付近だけの音

音声プレーヤー

みなさん。聞こえましたか?この帯域は再生環境によっては聞こえないかもしれません。

基盤となる重要な基音がこんなに小さく、聞こえにくいないなんて!!

 

それではその上の倍音、82Hz付近を聞いてみましょう。

82Hz付近だけの音

音声プレーヤー

お!聞こえた!?

いつも聞いてるベースのボーンってEの音は実は倍音の82Hz付近の音の方が大きく、印象的に聞こえていたのですね。これは低音楽器特有の現象なのかな?

はい。脱線終わり。

 

それでは本題です。

 

まず、私がEQを使って絶対に行うのが基音以下の低音の処理です。

これだけやっておけばだいぶスッキリすると思います。

とりあえず基音より下の音はすべてカットカット!!

はいこれでお・し・ま・い!

めでたしめでたし。(´-ω-`)



 

 

 

 

え?物足りない?

それではもう少し詳しく説明します。

 

なんで基音より下の音をすべてカットするかというと、

基音より下の音は空間の音で、広いか狭いか、遠いか近いか、響きの音。

これらの空間の音は沢山の楽器を一つにまとめる際には邪魔になってしまいます。

なので、それをEQを使ってカットするのです。

 

40Hz以下の低い音になっていくとだんだん地響きみたいになっていきます。ンゴゴゴゴッ・・・!Σ( ゚д゚)

音程として聞き取りにくいですが、各楽器ごとにこれらは存在していて、この低音は非常にパワーを持っています。全ての楽器からその成分が集まったらどうなるでしょうか?

そう!聞こえていないのに音量が大きくなりますね。

そうすると音が聞こえないのにマスタートラックがレッドゾーン!ピーク祭りです!

これらは音圧が上がらない原因にもなりますね。だって聞こえない低音が超絶でかく鳴って来ちゃうのだから。

そりゃ、音圧が上がる前に歪みますよね。

(; ・`д・´)

あっでもバッサリカットしすぎちゃうのも迫力がなくなっちゃうから注意が必要です。

この低音加減を気にしながらちょちょいと調整すれば・・・

はい! これで一先ずモコモコのモフモフmixとはおさらばです。おめでとうございます。

 

以上、EQでモコモコミックスからスッキリmixにするローカットの話でした。

ただし、これだけではカッコ良いmixにならないのがmixの難しく、奥の深いところ。

(;・∀・)

他にもPANの設定やコンプレッサーの使い方、空間系のエフェクトの使い方など、重要な要素が沢山あるのでまた別で書きたいと思います。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。